And I am...番外編2 | ナノ





And I am...番外編2

 バーベキューの後、一緒にシャワーを浴びた。洋平はあまり体を見られることが好きではないらしく、特に傷痕を隠そうとするが、総一郎はその体を愛していた。ドライヤーで髪を乾かしてやると、今度が彼がドライヤーを手にする。総一郎は大人しく座った。鏡に映る彼の姿に、ペニスが反応している。バスタオルを巻いてるため、目立ちはしない。だが、彼が右横に移動した時、思わずその乳首を食んだ。
「っわ」
 驚いた洋平がドライヤーを総一郎の頭の上へ落とす。多少、痛かったが、何ともなかった。
「ご、ごめんなさい、総一郎さん。痛いですか?」
 ドライヤーを止めた洋平が慌てた様子で、そっと頭へ触れる。総一郎は彼の表情を見て、ペニスがさらに大きくなるのを感じた。
「……痛い」
 下半身がどうしようもなく痛かった。早く解放しないといけない。痛い、という自分の言葉を聞いて、おろおろとする洋平の体を抱え上げると、洋平は何が起きたのか分からず、こちらを見て瞬きを繰り返していた。
 寝室のベッドへ彼を下ろす。空調が回っているため、寝室はひんやりとしていた。総一郎は洋平の下半身を隠しているバスタオルを開き、太股の内側へキスをした。
「っあ、ん、くすぐっ、あ」
 恥じらうように股を閉じようとする洋平の足の間へ、自ら入り込み、可愛い声を漏らす口や白いうなじへキスを落とした。年末に抱いてから、すでに数え切れないほど求めている。異性との経験は豊富な総一郎だが、洋平を抱く時は傷つけはしないかと、いつも緊張する。彼は売りをしていた時期があり、慣れているから少しくらい乱暴にしても大丈夫だと言う。だが、総一郎は乱暴になどしたくない。ただれるくらい甘やかして、幸せだと感じてもらいたかった。
「つけなくてもいいか?」 
 耳元で尋ねると、頬を染めた洋平が無言で頷く。潤滑ジェルで解したアナルへ、痛いくらいに勃起している自身を埋めた。喉の検査に行った時、洋平の強い希望もあり、性病検査も済ませていた。彼はその過去から、彼だけ検査すればいいと思っていたようだが、その時、総一郎も一緒に受けた。それから、定期的に一緒に検査しようと伝えると、彼は泣いていた。
 熱くて狭いそこがうごめく。総一郎は洋平の手を握り、キスを与えながら、腰を打ちつけた。耳に入ってくる彼の嬌声は興奮を高めてくれる。シャワーを浴びた意味がないくらい、汗が吹き出していた。ぐっと押し込んだ瞬間に、彼のペニスから腹へ向かって精液が放たれる。さらに狭くなった中に、総一郎は熱を解放した。
 指先で洋平の髪をなで、頬へ触れ、そして、脇腹の傷痕をなでた。うっすらと足や背中にも鞭で打たれた痕が残っている。総一郎はすべての痕を確かめて、そのすべてに愛撫を施した。小さく速い呼吸を繰り返す洋平のくちびるをなめる。
「洋平」
 体力がついてきた最近は、少し休憩すれば二回目も受け入れられた。洋平がかすかに頷く。総一郎が再び熱くなっているペニスをアナルへ進めると、彼は気持ちよさそうに目を閉じた。
 湯船の中で洋平の体をきれいにした後、総一郎はベッドシーツを替えるため、彼の体をリビングのソファへ下ろした。彼は二回目の射精後に眠ってしまった。昼に外で陽射しを浴びたせいだろう。深い眠りに落ちている。薄手のタオルブランケットをかけて、総一郎はベッドの準備をした。ベッドのヘッドボード部分で淡いブルーライトが光る。
 総一郎は洋平の体をベッド上へ移動させた。隣に寝転び、彼の髪をすく。アクアリウムの中で優雅に泳ぐブルーグラスグッピーを見た。壁に反射しているブルーライトの光が、寝室じたいをアクアリウムのような空間に変える。初めて見た時は動揺していたこともあり、安っぽい演出だと毒づいたが、今はそう思うことはない。総一郎は少しだけ口を開いている洋平のくちびるへキスをする。
 ずっとこのアクアリウムに閉じ込めておきたい。
 心の底からそう思った。

番外編1 番外編3(洋平視点)

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