edge24/i | ナノ


edge24/i

 一弥は痛みからうめいたが、自由の利く足を使って何とか立ち上がろうとする。男の姿はなく、扉までたどり着けば逃げられそうだ。だが、四人の男達に敵うはずがなかった。
 立ち上がる前に背中を踏まれ、手の拘束を外される。長い時間、拘束されていた腕は痺れているのか、思う通りには動かない。一弥はそれでも抵抗しようと腕と足を動かす。男の拳が顔を往復した。
 スタンガンがもう一度当てられる。手は自由になったが、自分で口に噛まされているものを取り出す余裕はなかった。代わりに男が新しい口枷をつける。ボールのように丸い形状のそれは、ドーナツのように穴が開いていた。
 男の一人はビデオカメラで撮影をして、一人は一弥の上に乗り、もう一人は四つ這いになった一弥の前に立った。四人目の男は卑猥な道具やジェルを取り出す。一弥は泣いてやめて欲しいと懇願することもできない状態だ。もっとも男として、そんな軟弱な真似はしたくなかった。
 言葉を出せないため、一弥は心の中で貴雄へ憤りをぶつける。映画の世界なら、ここで助けが来るはずだが、残念ながら危機一髪で助かるという可能性は少ない。ナイフが衣服を裂き、一弥の肌をさらした。
 髪をつかまれ、視線を上げると、男が一弥の口へズボンのチャックから飛び出しているペニスを突っ込もうとした。一弥は腕を振り回して、男の手を振り払おうとする。背後にいた男が足で蹴った。その後すぐにスタンガンの刺激を受ける。
 一弥は目の奥で火花が飛び散るような衝撃を感じて、口枷からだらしなく唾液と血を垂れ流した。毅然とした態度を取りたくても、痛めつけられた体ではどうしようもなかった。
 男がチューブ状になったジェルをアナルへ突っ込んでくる。ぐったりとしている間に、先ほどペニスを口へ入れようとした男が、一弥の髪をつかみ、硬くたち上がったペニスをくわえさせた。
 口枷はゴム製で、一弥がもうろうとしながら男のペニスを噛もうと思ってもうまくいかない。無理やり口を開かされているため、切れているくちびるの端が痛んだ。
「グ、ぅう……」
 ジェルを中へ入れた男が、何かをアナルへ押し込んだ。それが男のペニスではないことは分かったが、一弥には振り返って確認する余裕はない。慣らされもせずに突っ込まれて、一弥はあまりの痛みに腰を引いた。
 口淫を強要している男のペニスが喉の奥まで入る。息が苦しくて、頭がおかしくなりそうだった。自分の体を支えていた腕から力が抜ける。アナルへ出し入れされる卑猥なおもちゃは非情にも一弥の体を中から傷つける。
 暴行を受けた時から涙は流れていたが、一弥はここへ来て初めて感情的な涙をあふれさせた。痛みや恐怖からではなく、今まで貴雄がいかに優しく自分を抱いていたか理解したからだった。
 貴雄は口ですることを要求しなかった。必ず指でアナルを解してくれた。痛みを感じないように、細心の注意を払っていた。それが優しさだと分かり、気持ちを言葉にしない彼なりの愛情だと知り、涙が出た。
 おもちゃで犯すのをやめた男が、硬くなったペニスをアナルへあてがう。一弥のアナルは強引に拡張され、ジェルと血の混じったものが股の間を流れていた。新たな痛みに目を開く。背後で男が動くと、口を犯す男も喉を突くように動いた。
 口の中で男のペニスが小刻みに震え、精を吐き出す。男は笑うと、一弥の鼻をつまんだ。呼吸ができない状態になり、限界まで我慢した後、喉を動かす。それでも、男は一弥がすべて飲み込むまで許さなかった。
「ッ、うぅ、ぐ」
 口を解放され、一弥はその場で吐き気を催した。だが、吐き出すことは叶わず、すぐに別の男が口枷の穴へペニスを入れてくる。アナルを犯していた男がかすかにうめくと、一弥の中から出ていった。そちらも男が入れ替わり、すぐに別の男がはめる。
 撮影係も含めた四人が満足するまで犯された一弥は、解放された時、ほとんど意識がなかった。体を拘束しているものは何もない。だが、指一本すら動かすことができない状態だ。ボスが来るまで、と言っていたが、誰か来る気配はない。
 男達は行為の間、一度も射精しなかった一弥のために、とアナルへバイブレーターを入れた。外れないように固定した後、ペニスにも筒型のロ―ターを取りつける。自ら外せないようにと、また手をうしろで拘束された。
 地面は一弥の唾液と血と男達の精液で濡れていた。あふれたジェルは甘いにおいだったが、不快感しかない。一弥はその濡れた地面の上でペニスとアナルを同時に責められ身悶えた。口枷は舌を噛まないようにという判断なのか、外されていない。
 一弥は泣きながら、ペニスへの直接刺激で絶頂を迎えた。筒型のローターもアナルの中にあるバイブレーターも電池が切れるまで動き続ける。無理やり高みへ押し出され続け、吐精感はいつの間にか痛みへと変化した。


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