「南先輩てかっこええよなー!クールさがたまらんわー!」 「あんたなんもわかってないな!先輩は可愛いねんて!」 「あの前髪!可愛すぎやろー!」 「なあなあ今日もバスケ部見に行くやんな?」 「当たり前やん!」 きゃっきゃゆうて烈んことかっこえーやのかわえーやのゆうてる3、4人の一年生。少しお聞きしたい。どこがどのようにかっこええんやろう。まして可愛いなんてもう鳥肌もんや。カリメロなだけにな。うわ、我ながらうまいことゆうたわアタシ。 ゆうとくけども烈は全くクールなんかやない。クールな奴はオムライスにケチャップでバスケットボール書いたりしーへん。ちょいちょい「あ、せやったこっちやった」「やってもうたー」とか独り言ゆうたりしーへん。ちなみに口も悪い。あー今すぐゆうてやりたい。 「名前、教科書貸してえや」 「なんであんたみたいなんが…まあええわ、はい」 「あん?なんや感じ悪のう」 あん?やて!女の子にむかってあん?やて!な、ゆうたやろ、口悪いって。おそろしわー。なんでこないなやつがモテるんかさっぱりわからん。 「さっき一年生が烈んことかっこえーゆうてたで」 「はあ?誰やねんきしょいわ」 「ひっど、てかまがいなりにもあんたみたいなんがかっこええゆわれてんねんで?神さんに感謝しーや」 「俺ん家仏教やし」 あー言えばこー言うし。 「俺はぎょうさんの訳わからん人間にかっこええゆわれるよりも俺の好いとるやつ一人に想われとったらええ」 「あーそーですか」 何気にモテとること肯定してるやん腹立つー。しかしなんで若干乙女思考?大丈夫かコイツ中身女の子か?好きな人は岸本ですとか話ならんぞ絶対やめてくれうわやば今月一の吐き気やわ。 「そんな顔青おにまでして心配せんでもケツの青いガキに興味ないし、俺お前でないと起たんで」 「はあ!?」 「ちょ、お前今度は顔面真っ赤やぞ、どななっとんねんおもろいからやめてくれ」 「ほ、ほっといてんか!」 はあ。ほんまなんでこんな小学生並の下ネタ言いまくる頭悪いドアホがかっこええんやろか。あの一年生の目ん玉どななっとんねん激しく眼科行くことをおすすめするわ。ああ、眼科行くならあれやな、駅前のとこやな。先生優しいし。 「は、名前ほんまかわえーなあ」 「はあ!?」 何を言い出すんやしかも笑顔で!数えるほどしか見たことないその笑顔にこっそりドキドキしてるアタシももしかして眼科行ったほうがええのんやろか。目がおかしなったんですーゆうたら治してくれはるやろうか。でも、 きっと先生は 笑いながら言う それは眼科ではなおらんなあ、って (まあた赤おなったで、タコかお前) (ちゃうわ!おちょくっとんか!) (いや、せやからホンマ俺お前でないと起た) (やめとけやああ!) ――――――――― 下ネタ苦手な夢主。 南氏は下ネタを真顔でいいそう。 というか常に真顔でいてそう。 そして好きな子をちょいちょい いじめてしまっていそう。 きっと先生は笑いながら言う |