貶してくれれば良かったなんて調子の良いことを言ってみたりして、ごめんなんて謝ることもプライドやらタイミングやらで出来ずに、今さら謝ってどうにもならないならそのままずるずる落ちても構わないだろ。
自己満足から繋がれた自己簡潔でした、下らない思考をやめて行為に集中する。
「っ、は、う」
噛み締めた歯の間から洩れる苦し気な声が鼓膜を擽る、首に強く噛み付けば歯軋りの音が聞こえた。書類が散らばった机の上で身体を押し付けあって、何してんだか。ゴールドの足を抱え直したらぐしゃりと書類が破けた、無駄な行為だと一人自嘲する。
「…人の、こと、っ…犯しながらな、に考えて、んですか、っ」
涙を目尻に溜めながらぎりっと睨まれた、頬を薄紅色に染めて、涙や汗でぐしゃぐしゃな顔でやられても少しも怖くは無かったが。
「さーあ、当ててみろよ」
腰と足を掴んで抉るように中を突けばぼろりと涙が零れて開かれた口から甲高い声が上がった、涙を舌で舐めると喘ぎながら途切れ途切れだが腕を開放しろと抗議される。
「抵抗し、ません、からあ…っ」
「却下、お前手で口抑えんじゃん。」
後ろで縛られた手首を見て笑う、それにこれはこれでありだろ、男のロマンつーか、なんかたぎらねえ?
男の喘ぎなんて何が聞いて楽しいとこいつは言うが、喘がれると相手が気持ち良いと分かる安心感やら支配欲、征服欲が満たされるので是非とも俺としては喘いで貰いたい。それに男って気しねえよ、お前声変わりしてねーしな。
「っ、くそ、が」
顔を寄せて俺の服にゴールドは噛み付いた、そのまま快楽に耐えるように身を固くした。そろそろ俺も限界だったので笑みを消して数度腰を打ち付けてお互いに果てた。

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