レッド先輩と俺は昨日まで、恋人、だった。ほんとは少しつーか、かなり違うんだろうけど的確な台詞が見当たらない、だから恋人(?)って枠に一応納めとく。
男同士ってとこには突っ込まない、あのレッド先輩に常識は通用しないからだ。むしろ突っ込みを入れたいのは、その関係を無理矢理始めた本人が、断ち切った今日について、だった。

終わりは呆気ない。
始まりは酷く痛々しいものだった、のにな。
先程握られた手をひらひらと太陽に透かした。指の隙間から溢れる光に眼球を焦がされそうだ、きつく目を閉じる。

ああ、そういや、先輩は太陽が欲しかったんだって、始まりの日に言ってたな。
太陽はもう、要らなくなったんだろうか。


自由になった日。


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