言葉の羅列と言うよりは声の羅列、声と言うよりは吐息に近く、吐息と表現するには荒々しく、些か役不足なようだ、ああ、そうだ方向転換、彼を人間と形容するにはあまりにも視線が殺意に満ちている、まるで獰猛な獣のよう、獣の咆哮、型にはまるようにしっくりと馴染んだ。「可愛くないですね」「っ、うざ、あ、あ」酸素をただ求めてれば良いものをぎゃんぎゃんと喚く唇が酷く不愉快でぐちゃりと一層強く中を抉った。可愛らしく震えて鳴いた彼を見下ろして、溜め息を吐けばまた強く睨まれる、素直じゃない貴方が悪いんだと思いますけど。視線を交差させて互いに犯すように睨み合えば唇を歪ませた獣は威嚇するように喉をくつくつと鳴らす。「目、とじたら、噛み千切ってやる、よ」笑って宣言された台詞を鼻で笑う。なら、やってみなよ、赤い舌先を覗かせた唇を歯を突き立てて食んだ。

0824:へし折ってやるよ。
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