11/10/23 18:38 異性崩壊。 --- どうしてもどうしてもどうしてもどうしても、無くせはしないし置いてはいけやしない、それでも、それでもそれでもそれでも、何故か、この指先から感覚が遠退いて行くのが分かるから、どうやらどうやらどうやらさ、手放すしか選択肢は残されては無いようで、それがこの心境の実質的な内容で。 おそるおそるこわごわと、ふるふる震えながらぐらぐら揺らぎながらそっと唇を合わせた、感触としては生温く湿ったようなかさついたようなあまり柔らかくもないような味気無いもの、一度触れたら恐怖が半減するかなと些細な期待をしたけれどやはり当たり前のように残念ながら無駄だったみたいだ、あ、うわ、うっそ、なんで。 「ときめかない」 うっそだろ、ちゅーだけじゃ物足りないなんて。 そこで最初に戻るとしよう。 これはどうしてもどうしても、どうしても無くせはしないし置いてはいけやしない、それでも、それでも何故か手綱を手放すように遠退く感覚の正体の話です、いやまあとりあえず結論としては俺が失ってはいけないんだろうなと思いつつ回収する気も改修する気も無いその感情の名前としてはただたんに、ぱんぱかぱーん。 理性でした。 (だから、だからさらに奪うしか、) 10/23 見限る理性。 |