mono | ナノ


11/10/19 18:58



「そろそろここまで来ると俺一回くらいゴールドに抱かれてもいいような気がしてきた」
「あんたに節操ってもんは無いんすか」
「合ったらいいなあと思うデリケートなお年頃」
「何がデリケートだ、何がお年頃だ。先輩の場合は回りに対してのバリケードでも作れ」
「上手いこと言ったようで言ってないな」
「だまらっしゃい」

すこぉん、俺の額と空のモンスターボールが運命的な出会いの音を響かせる、思わず額に手を当てて擦れば、「あっ痛い」ちりりと焼けるような痛みとこんにちはと挨拶が出来た。

「ゴーちゃんゴーちゃん、人に物を投げてはいけないってママから教われなかったの?」
「うるせーレッちゃん、お前の脳細胞早く枯れ死ね」
「衝撃を与えたら脳細胞が壊死されるだけで枯れるわけじゃないんだぜゴーくん」
「じゃあ早くレッくんの脳細胞潰れろ」
「ゴーたん酷い」

めそめそと顔を覆って泣き真似をしたらうんざりとした顔をされたのですぐやめた、代わりに鼻をつまんでぎゅうと押さえてみた。

「レッたん痛いこんにゃろう」
「なあなあゴールド」
「なんすかレッド先輩」
「ちゅーしたい」

鼻を握っていた指が熱を帯びた頬を滑り顎を掴む、そのまま上唇に吸い付くように唇を合わせた。

あれっ、そういえばなんの会話してたっけ。


10/19 真面目にふざけた日常。