mono | ナノ


12/01/07 02:33


「一線を、作りましょうか」
「なんで」
「お互い触れてはならない境界線は存在します、だから」
「どうやって」
「見えないものです、けれど、解るものです」
「はァ?」
「…まあ、あえて解りやすく伝えるなら」
「木の棒でなにすんだよ」
「今、私達の間に引いた線が一線です、ここから先は、侵入しては駄目です」
「そんなん直ぐ消える」
「消さないで下さい」
「じゃあ飛び越える」
「越えないで下さい」
「迂回する」
「駄目です」
「書き直す」
「却下です」
「消す」
「結局振り出しですか、否だと言ったでしょう」
「、こうする」
「わ」
「どうだ」
「…私を引っ張って、そちらの陣地に入れるのも、な」
「無しじゃねえよ、アリだ」
「我が儘ですね、貴方は」
「お前一人くらい俺の許容範囲余裕だし」
「そうですか」



0107/プラトニック少々