リクエスト | ナノ


▼ ゆうき様リクエスト

『こたにい、どうしたの?』

「……」

返事がない、ただのしかばねのようだ。

…じゃなくて。
そろそろ新しい換えの下着を調達せねば、とやって来たショッピングモール。
その中にあるゲーム屋の前。
ショウウィンドウに飾られたポケモンBWを、食い入るように見つめるこたにい。

『こたにい、そのゲームが欲しいの?』

【…欲しい】

その答えに、再度飾られたポケモンBWを見る。
"特価!!ブラックとホワイトセットで3980円!!(中古・備品)"
というポップとともに飾られたソレ。

幸い、DS本体は家に2台有るから良いとして、問題はお金だ。
月のお小遣い5000円の私に3980円の出費は痛い。

どうしたものか、と思案しながら財布を開けると、目に入ったのはお父さんから預かったデビットカード。

『お父さんに聞いてみよう…』

お父さんに「ゲームを買っていいか」という内容のメールを送ると、直ぐに許可が出た。
ありがたや、これでこたにいとポケモンが出来るぞ!

『こたにい、買っていいって!』

【ありがとう】

『お父さんが帰ってきたら、一緒にありがとうって言いに行こうね』

【わかった】



『さあ、やるべ!』

帰宅後、早速ポケモンをする事にした。
いや、だって…
こたにいったら、帰宅途中ずっとソワソワしていたんだもの。
「早く帰って遊びたい!」オーラを醸し出していたんだもの。
可愛いな、おい。

ポケモンはアニメは見ていたけど、ゲームをするのはこれが初めてだ。
こたにいと二人並んで、同時にタッチパネルをタッチする。


『ふおおおお…Nさんや…』

【凄いな…どんな仕組みで動いているんだ…】


『こたにい、初バトルですよ!!』

【どうすれば…?】

『ここを押してですね…』


【名前、"ジムリーダー"とは何だ】

『ジムリーダーは各地にあるポケモンジムのリーダー…主導者でして…』


時間が経つのはあっという間で、ポケモンをやり始めた時は真っ青だった空が、いつの間にか赤く染まっていた。

『もう5時半…』

【名前、光が緑から赤に変わった】

『あー…じゃあ今日はここまでにしましょうか。はい、セーブセーブ』

【せーぶ?】

『ここを押して…はい、セーブ完了!
セーブは、今までのプレイを記録する事ですよ。これをせずに本体の電源を切ると、今までのプレイが全部無かったことにするされちゃいます』

【成る程。覚えておこう】

『楽しめましたか?』と聞くと、【面白い。早く続きやりたい】と応えてくれたので、相当楽しかったのだろう。
プレイ中、偶にこたにいの顔を盗み見ていたのだが、真剣に画面を見つめるこたにいに、不覚にもときめいてしまったのは、ここだけの秘密だ。


【名前、充電が終わった。続きをやろう】

『こたにい、本当にポケモンにハマったんですね…』

【"さぶうぇいますたー"とやらに勝つためにはどうすればいいのか】

『サブマス!?え、もうライモンシティまで行ったの!?』

【名前はまだなのか?】

『ヒ、ヒウンシティです』

【レベル上げして待ってる】

『…はい』

お父さん、こたにいにポケモンを買ってあげたのは間違いだったかも知れません。
着実に、ポケモン廃人への階段を登って行っている気がします。


ーーーーー
い、いかがでしょうか!?
ポケモンはリーフグリーン以降プレイして無いので色々と間違っていたらすみません。
アニメもタケシとカスミ世代なんで、デントさん?誰ですかそれ状態です…はい。

こんな管理人ですが、これからも遊びに来ていただけると幸いです!
リクエストありがとうございました!!


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