いつものようにふらふらと江戸の街を
 歩き回っていたら、よく知る毛玉サン
 グラスに出会った。

 「金時じゃなかか!」
 「銀だっつってんだろバカ本」

 腕を掴まれ速攻で居酒屋。

 「勘定は陸奥につけとく、さあ飲め飲
 め!」

 タダ酒なら飲まねえ訳にはいかねえ。
 しっかり吐くまで飲んだ。

 「「おろろろろろろろろろ」」

 路地で吐きまくる。だってしょうがな
 い。銀さん気分悪いから。

 「昔もよう飲んだのう」
 「あー」

 喉が灼けて喋りたくない。こいつなん
 でもう元気なんだ。

 ざり、ざり。

 殺しきれてない足音が聞こえた。

 「辰馬」
 「わかっちょる」

 互いに目配せをして合図で飛び出した
 。飛び出して俺が木刀、辰馬が拳銃を
 構えた臨戦体勢で見たのは黒い制服。

 「んだよ、オメーらか」
 「おんしの知り合いか?」
 「テメーこんなとこで何してやがる」
 「旦那!」

 そこにいたのは真選組。土方とか近藤
 とか沖田とか山崎とかハゲ。

 「おいハゲってなんだ俺ァ原田だ」
 「あーはいはい」
 「おいテメー話聞けやこれ職質だかん
 な公務執行妨害で殺すぞ」
 「おいおいおまわりさーん殺すぞって
 あんたそれ脅迫だよー?」
 「金時ィ、誰じゃこいつら」
 「アンタが誰なんですかィ」

 あ、なんかめんどくせえ。

 「逃げんぞ辰馬っ!」
 「え?あ、ちょっ金時首がっ」
 「あ、おいコラ待てやコラアアア!」



 オチがない



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