陽は落ちました。水平線のむこう。

 「馬鹿ですか」

 堤防のひんやりした感覚。見上げた先
 には暗いオレンジの街灯がちらりちら
 りと寿命を見せている。

 「アンタ馬鹿ですか」

 着流しの袂がコンクリートに引っかか
 る。淡いレモンの匂いがしたから顔を
 背けた。すぐそこに熱を感じた。

 「はやく戻ってやれ」

 なんだか甘いものが食べたい。ふらり
 揺れた視線が捉えたのは黒い服の上に
 積もり始めた雪だった。

 「もう少し、」

 勇気が出れば海へ飛び込もう。死んだ
 後の世界がオレンジだったら泣こう。
 幸せだったと泣こう。

 「降りてこい」

 引かれた腕があんまり暖かいもんだか
 ら勇気は融けてなくなった。

 「馬鹿野郎」

 抱き締められた感覚があの時に似てい
 たから今は許そう。


 ねえ先生。俺は幸せだ。


 意味不明だ/(^q^)\
 一応設定を説明します
 坂田が入水自殺を図って
 それを止める真選組、みたいな

 わけわかんねエエエエ



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