「別れよう」
突然、でもないこのセリフ。分かって
るよ俺は。
「やだね」
だからそう、遅めの反抗期がやってき
た。
「言うと思ってた」
「それはこっちのセリフ」
そうだよ。言うと思ってた。別れよう
なんて、優しく言ったつもりみたいだ
けどさ。
「捨てるんでしょ」
「そんなつもりじゃ、」
ねえ、って。じゃあどんなつもりなん
だよお前は。
「いいよ」
反抗期は終わったみたいだ。
嘘。そんなお前に飽きちゃった。
「悪ィ、坂田」
「うんいいよ」
そして僕らは
「さよーなら」
「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -