お前とシェイク





キュイキュイ、静雄がシェイクを飲んでいる。
キュイキュイってよく考えれば何の音なんだろうな。
キュイキュイキュイキュイ。
キュ。飲み干したらしい。
おいおい、そんな悲しそうな顔すんなって…。

「静雄、これやるから元気出せよ。」
いつも静雄が頼むもんだから、どんな味なのか気になって買ったシェイクを差し出す。

「え?あ、や、いいっす…。」
意地なのか何なのか、目の前のシェイクをちらちら物欲しそうに見ながらも静雄は断る。

「遠慮すんな。それに、俺には甘すぎるんだわ。」
そう言って笑いながら、静雄の手にシェイクを握らせる。
シェイクと俺の顔を交互に見つめて、嬉しそうに笑う静雄。

「あっ、ありがとうございます!」
静雄は再びキュイキュイと美味しそうにシェイクを飲む。
それを見るのが俺は好きだ。

「今度、俺のもキュイキュイしてくれ。」

ぶっ!

盛大に噴き出された真っ白な液体がトムの顔を汚す。
ついでに静雄の口端からも滴り落ちていてエロい。

開いた口が塞がらない状態で固まる静雄を横目におしぼりで顔とメガネと髪を拭いて、向かいに座る静雄の方に身を乗り出し口端のシェイクを舐め取る。

あー、やっぱり甘い。










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