一方通行?

「あ!ベックだ!おはよう、今日もかっこいいね!」

べ「ありがとよ」

私がレッド・フォース号に乗って3年

毎日恒例のあいさつをかわしている。

最初こそ周りからのからかいはあったものの、今では日常になってしまって何も言われなくなった。

それどころか『あァ、こいつよくやるな』という目でみられている。失礼しちゃう。

ベックは年の差のせいなのか何なのか知らないが、私のことを女としてはみていない。
ベックに性欲がないわけでもないし、なんなら彼は自他共に認めるプレイボーイ。
島に着く度に街で女の人を買っているのも知っている。
それなのに私はまったく相手にされない。
毎日「好き」や「かっこいい」を言い続けているのに。
本気にしていないとか?

そんなことをモヤモヤ考えているとシャンクスが私の傍にやってきた。

シ「お前今日もかわされてたな」

「うるさい」

シ「好きだのかっこいいだの言い過ぎなんだよ。もうなんの新鮮味もねェぞ」

「ベックはシャンクスより数十倍かっこいいじゃん!」

シ「なんだって!?おれのがかっこいいだろ!」

「…ベックは最初から私のことなんて女としてみてないよ」

シ「…そう思ってるのに言い続けるのしんどくないか?」

「そりゃしんどいしモヤモヤするよ。島に着く度に何度も何度もベックが女の人口説いてるのも腕組んで歩いてるのも見てる。何でかなぁ…私本気でベックのこと好きなのに…」

シ「ベックにはベックの考えがあるからなァ」

「……なにそれ」

シ「それにベックはモテるから女に困らねェし」

「今日はやけに私にぐさぐさ言ってくるね。シャンクスが大事にとってたお酒飲んじゃったから?」

シ「なにっ!?ないと思ったらお前が飲んだのか!」

「あ、やば」

シ「こら待てなまえ!」

「待てと言われて待つやつはいない!」

シ「なまえーーーー!」







ヤ「なまえがベック大好きなのはよくわかるんだがお頭を好きになったことねェのかな?」

べ「どうしたヤソップ」

ヤ「だってよ、あいつら幼馴染だろ?」

べ「そうだな」

ヤ「昔は一緒に風呂入ったりしてたらしいぜ?」

べ「そうなのか?」

ヤ「お頭が酔った時に言ってた」

べ「へぇ…」

ヤ「うかうかしてるとお頭になまえもってかれるぜ副船長さんよォ」

べ「……」




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