外見が反対だったら
*会話のみ
『とむりん!とむりん!聞いて!』
「…うん。」
『大丈夫よ!今回はただリドルとお話したいだけだよ。』
「分からない?僕は忙しいんだ。」
『もしさ、もしさ私たち外見が反対だったらどうかな?』
「言ってる意味もわからないしわかりたくない。」
『リドルはさ、認めなくないけど割と美少年じゃない?』
「割とじゃなくて本物の美少年だから」
『あ、うん』
『いったぁああああああああ!』
「Ms.苗字!ここは皆が使う仕様の場ですよ!大声は禁物です。」
『リドルのせいで怒られたじゃん!』
「僕は名前のせいで色んな意味で目立ってお前とは居たくない。」
『まぁまぁ、話を戻そうじゃないか。それで外見なんだけど、ほら私はリドルと違ってそこらへんの一般的な普通の顔じゃん?』
「…一般的で普通ねぇ…」
『表に出ろや!ぶっ潰してやる!』
「Ms.苗字!追い出しますよ!」
『……すみませんでした。』
「外見が違うってどういうこと」
『だから、リドルは美少年じゃなくそこらへの一般的な顔ってことよ!もうそりゃ平凡の顔。』
「顔整ってない僕って生きてる意味ある?」
『そんなに自信なくさないでも…。』
『けど、多分リドルは性格がクソだからもううふふきゃははして貰えなくなりそう。多分リドルの立ち位置はレギュが持って行っちゃうよ!レギュはカッコイイし優しいし非の打ち所がないよね。』
「………」
『考えただけで真っ青にならないで!例え話じゃない!』
「けど、ある意味そんな平凡な顔だと皆僕を放っておいてくれるかもしれないね。それはとても幸せな事かもしれない。」
『私はリドルの中身が好きだよ。別にリドルの顔目当てで一緒に居るんじゃないし。…まぁ、たまにお小遣い稼ぎさせて貰ってるけど。』
「やめろっていったよね?」
『写真は、辞めたよ!今はたまにリドルの肉声売ってる。この前の画期的なアイテムを悪戯仕掛人から仕入れたの』
「マローダーズ?」
『そう!知らない?結構有名よ?グリフィンドール寮の後輩4人組。』
「あー…先生方が頭を抱えてるやつらか」
『そうそう!悪戯仕掛人の商品は画期的なアイテムばっかりなのよ。』
「とりあえずお前は僕で稼ごうとするな。言っただろ?僕は安くない。まじで今度そんなことしてたら……」
『わわわわかった。もうしない。大丈夫。大丈夫。』
「わかったらいい。と言うか僕もう、本読むのに戻りたいんだけど。」
『いやいや、まだ話は終わってないよ!朝起きて平凡な顔になってたらどうするの?』
「自殺する、」
『死が怖いくせにこんなことで死ぬの!?』
「うるさい。本当に邪魔だからレギュラスかセブルスかアブラクサスのとこにでも行ってくれる?」
『私はっ!リドルと話したいの!別にレギュやセブとかアブラクサスとかと喋りたいわけじゃないの!!!』
「…Ms.苗字。再三の注意。全く身に染みてないことが十分分かりました。スリザリンから10点引きます。そしてもうここに1週間入室を禁じます。分かったのなら早く出ておゆきなさい。」
『……リドルのばかっ!』
20200928