アルクティカ・アーティーチョーク


portrait

 ルニ・トワゾ歌劇学園卒業生。元アトモスクラス。
 アトモスクラスを担任しているアンチック・アーティーチョークの三歳年上の従兄弟であり、容姿や苗字とも相まって、知らない者には並ぶとよく兄弟に間違えられている。
 学生時代の二年次までは主に名無しのクロウを担当していた。しかし、二年の春公演を観劇しに訪れていたアンチックにスワンやダッキーもやってみたらどうか、と提案され、それを面白く思った当時の担任教師に次期公演のスワンに指名されるが、その夏公演では大敗を期してしまう。
 けれども、今までになかった手応えのようなものを感じたアルクティカはその後、目を見開くような速度でスワンとしての才能を開花させ、現在では劇団ロワゾを代表するスワンとして活躍を見せている。
アルクティカは服装もシンプルなものを選び、口数も決して多くはないが、舞台では一変して驚くほどに華やいで周りの視線を釘付けにする。そんなアルクティカが役者として得意とする舞台のジャンルはカウンターカルチャーで、アングラとアートを行き来するような作風のものである。
 また、彼は顔の右側に生まれつきの大きな痣があり、それを隠すために顔をほとんど覆う髪型をしている。本人曰く、その痣はコンプレックスというほどではないらしいが、「スワンとして見せていいものではない」ものらしい。
 彼にしてみれば、話していると無意識に出てしまうローレアの南部訛りの方がよほどコンプレックスであるというが、はてさて。

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