ヴェスタ・ヴェローナ


portrait

 ルニ・トワゾ歌劇学園二年。
 独創性に富んだクラス、エグレットに所属し、主にレイヴン及びクロウを演じる。
 またヴェスタは、クーデールに所属するヴェニットの双子の兄である。
 ヴェスタは人の動きに自らを合わせるのが非常に得意な役者であり、それは生まれたときから常に双子の弟であるヴェニットと息を合わせて生きてきたからだろう、と推察できる。
 ヴェスタとヴェニットは、幼い頃に両親を亡くし、物心ついた頃にはもう父方の叔母の元で暮らしていた。叔母は彼らの父のことを溺愛していたが、しかし彼らの母のことは内心目の敵にしていたらしく、二人への当たりは冷たいものだった。
 ただ、彼ら自身も面白みのない叔母にはさほど興味がなかったらしく、さっさと家を出て何か面白いことをしよう、と二人で計画を立てていたようだ。
 なお、二人して悪戯好きのため、叔母に理不尽な態度を取られた際には、こっそりと仕返しの悪戯を仕掛けていた。これはヴェスタの談である。
 ヴェスタは双子の役者として注目されるのは「注目してもらえるならどんなことでも嬉しいですよ。知名度的にね」と考えているが、対するヴェニットは「言うほど嬉しくはないかな。やっぱり実力で話題になりたいからね」と考えている。
 意見の相違は皆が思っているよりよくあることだ、と二人は語っている。


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