レイヴン


Raven

 劇団ロワゾおよびルニ・トワゾ歌劇学園における「主演男役」を意味する。
 語源としては、劇団ロワゾ創立者であり初代主演男役でありルニ・トワゾ歌劇学園初代学園長であったレイヴン・レグホーンが由来になっていることは明白だが、いつ頃からこのように名称付けられて呼ばれるようになったのかは定かではない。
 ただ、一度レイヴンと呼ばれたからには彼らは背負い、考えなければならない。舞台の表と、それから裏側を。光のまばゆさと、影の暗さを。風を切る軽やかさと、翼の重さを。その舞台上で最も英邁で恐れを知らない大鴉の役者として、彼らは羽を広げることを迫られるのだ。観客からも他の役者や裏方からも、そしてもちろん、物語からも。

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