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ミナモデパートに到着しラランテスと色々な品物を見ていると可愛らしいポケモンドールを見つけた。
ポケモンドールの中からエネコドールとチルットドールを発見したのですぐ購入した。
ポケモンドールが本当に可愛いのでついつい買ってしまう。
パルデアでもパモとデカヌチャンのポケモンドールを買ったがエネコとチルットのポケモンドールはなかったので今回買うことができて嬉しい。
新居に早く飾りたいなと思い手持ちの大きなカバンにポケモンドールを入れた。ポケモンドール以外にはきずぐすりやなんでもなおしを購入したため少しカバンが重いが問題はないはず。
腕時計でサイユウシティ行きのフェリーの出発時間を確認するとそろそろ乗り場に行かないと怪しい時間であった。

また今度来る時はもう少しゆっくり見たいなと思いつつラランテスと共にミナモデパートを後にした。


さっき来た道を戻りフェリー乗り場まで向かう。
コンテスト会場付近の人の混雑さも落ちついていてスムーズに歩くことができた。
来る時はあんなにたくさんがいたのに少し時間が違うとこんなにも違うんだと驚いた。

フェリー乗り場までも歩いてそうかからなかったため余裕を持って乗れそうである。


ラランテスをボールに戻してフェリー乗り場へと入る。
何隻かフェリーがあるが分かりやすく行き先を表示しているため間違って乗ることはなさそうだ。
受付の人も丁寧に案内してくれるしありがたい。

もうこのままサイユウシティ行きの船に乗ろうとした時、スマホロトムがメッセージが来ていると知らせてくれた。
一体誰だろう?
そのまま船内に入り、適当な椅子に座りメッセージアプリを開くと送ってきた相手がダイゴくんであることがわかった。

メッセージに目を通すともうホウエンにはついたかな?気をつけてねといった短めの文章であったがダイゴくんらしいなと思い笑みが溢れた。

今サイユウシティ行きの船に乗ってるよ、ありがとうとダイゴくんに返事を打ちメッセージを返す。
メッセージアプリを閉じ、マップを開く。
検索で新居の住所を入れるとフェリー乗り場からは遠いようである。
ポケモンリーグに行く分には問題はなさそうだけど早くヒマワキジムでバッジを入手したいかな。
たきのぼりやなみのりも使えたらいいだろうけど今の手持ちに水タイプのポケモンはいないしフェリーがあるから大丈夫だろう。

あぁでもいつか水タイプのポケモンも捕まえてみたいな。
ヒマワキジムに挑戦した後、水タイプのポケモン探してみるのもいいかもしれない。
色々と頭の中で考えているとまたスマホロトムがメッセージが来ていると教えてくれた。
ダイゴくんだろうなと思って開けるとやっぱりダイゴくんからだった。
内容を確認すると迷惑じゃなかったら引っ越しの準備を手伝うという内容であった。
お手伝いは正直助かるけどチャンピオンであるダイゴくんに手伝ってもらうのってちょっと気が引けるよな…と思う。あと告白の返事のことを考えるとダイゴくんに会うのは緊張してしまう。電話はまだ顔が見えないからいいけど直接会うとなるとまた違うし。

どうしようかとしばらく悩んで私の手持ちポケモンもいるし大丈夫だろうと思い、お礼を言い、大丈夫だからとダイゴくんに返事を返した。
スマホロトムで新居までの道のりを確認しようとマップアプリを開けようとした時、着信が入ってきた。
相手はやっぱりダイゴくんで恐る恐る通話ボタンを押すとダイゴくんがやぁ名前ちゃんと優しい声で言った。
「こんにちは、ダイゴくん」

「名前ちゃん、遠慮しなくてもいいのに。少しくらい僕も手伝わせてよ」

「やっぱりそうくるよね…」

「重い物とかあるだろう?無理して動かして名前ちゃん怪我したら大変だから、ね?」
だから新居の住所教えてくれないかとダイゴくんにお願いされ私はまた悩む。


返答に困っているとダイゴくんからそれに渡したい物もあるからと言われ断れないなと感じた私は素直に住所を伝えることにした。

住所を伝えるとダイゴくんはありがとうとお礼を言い、夕方には名前ちゃん新居に着いている頃だよね?と確認されたため、そうだよと肯定するとじゃあまた夕方に連絡するからと言い電話が切れた。

「切れちゃった…」
引っ越しのお手伝いとして来てくれるから今日はまだ告白の返事しなくてもいいよね、許されるよねと心の中で言い聞かせ自分を落ち着かせる。
それにエネコ達もいるし大丈夫、新居に二人きりになることはない。
自分の頬を叩き、気合いを入れスマホロトムで新居までの道のりを確認する。
フェリーから降りて徒歩10分。道も簡単だし迷ったりしないだろう。
洗濯機や冷蔵庫は業者がもうすでに部屋に入れてくれているからあとはベッドや棚をダイゴくんが来るまでに組み立てておきたいかな。
パーモットやラランテスにはクローゼットに洋服を入れたりキッチンに食器や調理器具を収納してもらおう。

頭の中で新居での作業をシュミレーションを行い、完璧かもと自画自賛する。
まぁあくまでシュミレーションだから上手くいかないことの方が多いだろうけど。
まぁなるようになるだろう。
スマホロトムで時刻を確認するとあともう少ししたらサイユウシティに着く予定の時刻だった。
頭を軽く使ったことだし軽く風に当たって来ようとスマホロトムをポケットにしまい私は甲板へと足を運んだ。

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