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淳くんに繰想術をかけ殺し合いを誘えば教会の空気は一変、あっという間に血と肉が飛び散る醜い光景へとなった。
「んふっ シナリオ通りですかね」
淳くんの手により早々に死んで脱落した野村、金田。
さすが一度繰想術にかかり手を汚した淳くんは優勢で、もう何もせずとも積極的に殺し合いに参加してくれてます。狂ったように木刀を振るう姿にぞくぞくします。
ああ…少々意外なのは裕太くんも殺し合いに参加しているということですかね
「さすが不二周助…零崎唯識の弟」
零崎の可能性も低くない、と思った瞬間
裕太くんが振り回したバットが赤澤くんの顔面に見事ヒットし吹き飛んだ。とことん赤澤くんはついていませんね。もう少し早く武器を取っていればハサミにならなかったでしょうに。吹き飛んだ後すぐ後ろにあった壁に激突し首が妙な方向に曲がり、脳漿らしきものが流れ出た。
床にベチャリ、と転がる。
「うあ、ぁ…ああああああ!!」
「美しくありませんねぇ」
しかし幻想的で神秘的な光景です
神聖なる礼拝堂が血で濡れる
ああ、ほら 聖母マリアさえも汚されていますよ
「観月、さん!」
「…おや、2人になっていましたか」
お互い息を荒くして向かい合っている淳くん
と裕太くん。未だ続いている殺し合いは一瞬でも気を抜けば相手に殴り殺されてしまう。
そんな中僕に話しかけるなんて余裕ですね。
「どうしてこんな事をしたんだ観月!」
「理由なんて特にないですよ」
強いて言うなら最も美しい彼女と意見が一致したから…ですかね。
“この世に神などいない”
“聖なるものを汚したら面白そう”
誰よりも気高く美しい彼女の純粋なる好奇心ですよ。例えその心が残虐性を帯びているとしても美しければそれでいい。
だから彼女は何をしてもイイ。
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