「…あはは、甘い。この苺みたいにあまーいね」

人類最高の隣の玉座に座り鑑賞していた夜魅はクスクス笑う。座興の時の楽しみであるチョコレートでデコレーションされた苺を一口で食べた。口の中に広がる苺の酸味とチョコの甘さ。綺麗に反り返ったまつげを持ち上げると…ニヤリと嘲笑った。


「甘いのは嫌いじゃないけど…度が過ぎるとこうよ」


グチャリとフォークで苺が潰される。
真っ赤で潰れた苺を見て笑い、さらにもう一個、もう一個と潰していく。たくさん盛られていた苺は2個食べられただけで肉塊の山へとなっていった。全部がグチャグチャになると満足した様子でフォークをぺろりと舐める。

ほんの少し悪くなった気分も、苺にあたることで良くなったらしい。

隣で見ていた人類最高もふぅと息を吐く。


「夜魅、気に入ったのか?」

「え?うふふ…とーっても美味しかったです主様」

「ならいい」

「でも飽きちゃったからなぁ。どうしようかなあの子」


奇野の人たちは代々期待してるんだけど光くんはイマイチだったから…あまりにも甘い性格だったから

潰しちゃおうかなぁ


【四天宝寺高校】
正者:奇野光、遠山金太郎
死者:白石蔵之介、千歳千里、石田銀、忍足謙也、金色小春、一氏ユウジ、小石川健二郎

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