「う……?」

暗い部室の中で甲斐裕次郎は目覚めた。
敵を残さない殺し屋・匂宮永四郎。本来ならあり得ないはずだが唯一生きていた。


「夢…?」

偶然?手違い?同情?
いやいや、これは匂宮永四郎の残酷な計らい。



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」


電気を付けて見えたのは平古馬、知念、田仁志、不知火、新垣の首が仲良く並んでる光景だった。
苦しんでいる表情もあれば眠るようなものもある。目を開けているのも閉じているものもある。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!み、んな…嘘だ!!」


狂ったようにように叫び出す甲斐。

この声に警備員が駆けつけてくるまであと少し。



後ろで嗤う匂宮永四郎が甲斐の首を刈り取るまであと1秒。

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