||| 知識とタフネス

 
一龍率いる0ビオトープ職員はグルメ界へ向かう。本来ならば先日職員の一人として参加した「君」も加わるべきなのだが、(02グルメ界での邂逅の後に職員との邂逅を書きたかったが原作知識が追い付いていないので、いつか挟めるかもしれない)一龍の判断により人間界へ残された。

一龍の言うレベルアップとは「身体」を指しているのではない。「精神」のことである。
人との関わりが希薄な「君」に修行という名目で様々な人間と関わらせようとしているのが一龍の考えだ。だが、「君」には全く通じていない。言葉にしなければ気持ちは通じないのだ。
そして「君」が無意識に飲み込んだ言葉も解釈も、マンサムには通じない。その解釈は見当違いだ。すでに噛み合わない関係は修復が困難なほどになっている。正しいコミュニケーションは正しい関係を作る。もう、どちらが悪いかなど分からない。



「君」はギガホースを利用してサンドガーデンへ近づいた。
前にも述べたが、語らない「君」はIGO内で馬鹿に見られる傾向にあるようだが、実際はかなり知識が豊富だ。季節と太陽の位置から正確な方角を読み取れる程度には。鉱石が一目でなにと分かる程度には。昔から多くの書物を頭に入れてきた知識は「君」を大いに助けている。だが目的はそれだけではない。

「君」がIGOに利用される理由として、知識に加えタフネスがあるからだ。
様々な環境に適応している肉体は長期間・無尽蔵といえるほど動き続けることができる。だが必ず身体を休めなければ動き続けることなど出来ない。「君」はロボットではない。

サンドガーデンを攻略した「君」の前に今度はグルメピラミッドが立ちはだかる。
先はまだ長いようだ。

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