元限定小説
トゥーンリンク



主人公設定:医療少女
その他設定:−−−−−



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「身軽よねぇ……」
「うん、ボク剣と身軽さは自信あるんだ」


ミコトのハンカチが風に飛ばされてしまい、背の高い木に引っ掛かってしまったのが始まり。
困っていた所へトゥーンリンクがやって来て、軽々と木に登り、ハンカチを取ってくれた。
しかもその後、あっさりと飛び降りたのにはまた驚かされてしまった。


「トゥーン、ちっちゃいのに凄いよ。身軽さではリンクも凄いけど」
「兄ちゃんは大きい分重いからね。その点、ボクの身軽さの方が上だよ!」
「ふふ、カッコイイ。私が悪者にさらわれても、絶対に助けてくれそう」
「任せてよ!」


頼りにされるような言葉が嬉しいのか、にこにこと上機嫌な様子だ。
まだ12歳の少年ながら、辛い冒険を乗り越えて来た彼は頼りがいがある。
剣の腕もなかなかのものであり、他の剣士に負けず劣らずの実力だ。
リンク等を見ていると、トゥーンリンクの将来が楽しみに思えて来る。
きっといい男になるんだろうなと、想像すると楽しくてしょうがない。


「でね、そしたらピカチュウが……ミコト、ちゃんと聞いてる?」
「えっ!? あ、あぁゴメン、聞いてなかった」
「もう、なに考えてたの、ぶつかったりコケたりするから危ないよ」
「まぁ言うならトゥーンの事を考えてました。将来はきっといい男になるんだろうなと」
「ぼ……ボクはもういい男だよ、将来はじゃないの!」


照れたのを隠すように、ムキになったような様子を見せるトゥーンリンク。
やっぱりまだまだ可愛らしい彼に、将来の為に頑張ってねと心中でエールを送るミコトだった。



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