元限定小説
ポケモントレーナー



主人公設定:強気少女
その他設定:−−−−−



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ポケモントレーナーのレッドに頼まれて、外に居るポケモン達を呼びに出て来たミコト。
ゼニガメやフシギソウは色とりどりの花で溢れる花壇で遊び、リザードンは空を飛び回っていた。


「ゼニガメ、フシギソウ、リザードン! レッドが呼んでるから戻って!」


そろそろ食事の時間だと察したのだろう、3匹とも素直に集まって来た。
よしよしと頭を撫でてあげると、目を瞑って嬉しそうに微笑む。
そこへ用事が終わったらしいレッドが出て来た。
ミコトに大人しく撫でられている3匹に、嬉しいような複雑なような視線を投げかける。


「あ、レッド。もう用事の方はいいの?」
「うん、ミコトさんどうも有難う。……にしても懐っこいゼニガメはともかく、
 フシギソウやリザードンまで簡単に手懐けるなんて凄いな。オレちょっと自信失くすかも」
「なに言ってるの、レッドがトレーナーなんだから自信持ちなさい。
 ほら見てよ、もう3匹ともレッドに寄りたくて、うずうずしてるじゃない」


大人しくミコトに撫でられていると思っていた3匹は、
レッドが現れた瞬間から視線をそちらへ向けていたようだ。
やはり、トレーナーとして認めているのはレッド一人だけなのだろう。
ミコトが視線で促すと、すぐにレッドの方へ集まり嬉しそうにする。


「よしよし、ゴハンだから中に戻るぞ!」
「いいねー、動物好きな人って、私好きよ」
「……」


そのストレートな言葉にレッドは顔を赤くし、帽子のつばを下げて隠す。
そんな可愛らしい様子を見たミコトは、ポケモン達に負けないくらい嬉しそうに微笑むのだった。



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