Fool


4月1日の午前0時に いつの頃からか決まって響く着信音
相手はいつだって 嘘吐きな君からで
『ずっとずっと好きでした』なんて いつの間にか慣れてしまった鈍い痛み
気持ちが見えない 盲目な僕だから

出来れば気付きたくなかった 心に刺さる君のナイフ
ホントはね、僕は君のこと………大好きなんだよ

僕は泉だ
カラカラに枯れているけれど
君に気持ちを伝える勇気も
涙と共に流れてしまった

片思いぐらいさせて
諦める強ささえ残ってないから

酷く雨音が響く夜に 傘もささずに濡れる私零す涙
ホントはいつだって 嘘なんか言いたくない
『もっともっと好きになる』なんて いつの間にか強く思って揺れる心
気持ちが知りたい 弱虫な私だから

出来れば聞きたくなかった
君に好きな人が居ること
ホントはね 私伝えたよ?………大好きなんだと

私は泉だ
しとしとと溢れてるけれど
君に気持ち伝える勇気を
涙と共に溜めてあるんだよ

片思いぐらいさせて
諦める強さなんていらないから

離れて初めて(寂しさに気付いて)
君が恋しくて(会いたくて仕方ない)
走り出した(君へと続く道)
今度こそ伝えるよ!

『『君が好きなんだ!』』

二人は花束
キラキラと咲き誇っている
素直に気持ち伝える勇気は
涙と共に零れていくんだよ

片思いぐらいさせて
諦めるなんてこともう知らないから


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