いつだって君は王子様!



今日は待ちに待った月曜日です!
リョーマ君と一緒に、ガットの張り替えに行く約束をしていた日。

…それなのに…。


「なぁ、お嬢ちゃんよ…俺達と遊ぼーよ?」

「楽しいこと沢山教えてあげるよ?ギャハハハハハ」


…どうしましょう…私、ピンチです…!

ただ、リョーマ君の部活が終わるのを、校門で待っていただけ…なのに…。

怖いお兄さん達に絡まれてしまいました…ど、どうすれば…!

私が困り果てていると、私とお兄さんの間を、テニスボールがひゅっ…とすり抜けていった。


「…?!」

「うわっ!!」


何事かと、テニスボールが向かって来た方を見る。


「…何してんの?」

「リョーマ君!」


み…見つかっちゃった…!
どうしましょう…。


「…だから部室で待っててって言ったのに…弥生ってホント学習能力無いよね。」

「えっ…ご、ごめんなさい…。」

「……別に良いけど。
そういう弥生だから、守りたいって思うんだし。」

「リョーマ君…。」

「それで、お兄さん達は、俺とも遊んでくれる訳?」


リョーマ君が私から怖いお兄さん達に視線を移し、再びラケットを構える。


「…っ!お、覚えてろよ!」


お兄さん達はそう言って、走り去っていきました。


「まだまだだね。
…弥生。」

「あ、はい…。」

「あんまり心配させないでよね。」

「はい…でも…。」


私のピンチには、リョーマ君がいつも来てくれるんですよね…?

だって…。


「リョーマ君は、私の王子様、です!」

「…弥生ってよくそんなこと平気で言えるよね…。」


そんなこと言ってるけど、リョーマ君…顔、赤いです。


「…リョーマ君、そろそろ行きましょう。
帰るの遅くなっちゃいます!」

「弥生、その前に。」


リョーマ君は、私の手を取ると、優しいキスをしてくれました…。


「勘違いしないでよね。
あんな奴らに触られた手を消毒しただけだから。」

「ふふっ、ありがとう。」

「…別に…。」


…素直じゃない、私の王子様。

大好きだよ!






―――――――――――

刹那様へ、相互記念作品です。

遅くなりまして本当にすいません(^_^;)



リョーマ君をどう王子様にすれば良いか迷って、結局ありきたりな設定に…。
お気に召さなければ書き直しますので!


相互ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!



弥生



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