Summer Vacation



今日は8月24日。
いわゆる、夏休みだ。

海だの花火大会だの、カップルで楽しむイベントが盛りだくさんだ。


「…まぁ、俺には関係ねー話だな。」


今日も俺らは部活だ。
宿題にもまだ手をつけてねえし。
どうせうちの部活にそれを楽しむカップルはほとんいねーしな。ほっとけ。


「…日向先輩。」

「うぉっ?!
黒子…頼むからもっと存在感出してくれ!まじ焦るから!」

「…何回も声をかけたんですけど…。それより。」


黒子が、一歩ずつ近付いてくる。
かと言って、俺の後ろはすぐ壁。逃げ道はない。


「恋人と夏休みを過ごしたく無いんですか?」

「いや、だって今日普通に部活があるだろ。
その後は疲れてそれどころじゃねーし。」








「…そう、ですよね…。
すいません、さっきのは無かったことにしてください。」

少し落ち込んだような、けれど、それを出さないようなさびしそうな笑顔で笑う黒子を見て。

「だー!!わーったよ!
今日はデートな、だから帰りに待ってろ!!」

そう言うと、黒子は嬉しそうに笑った。
笑った後…。

「…順平、ありがとうございます。」

そう言いながら、誰にも見えないように、キスをしてきて。

「なっ…!!だあほ!!ばれたらどーすんだよ!!//」

「そのときはそのときです。
それでは、部活後に待ってますね。」

余裕たっぷりの黒子の態度に、年上なのに翻弄されている自分の余裕のなさに情けなさを感じつつも、それを喜ぶ自分もいて。

「…なんか、幸せだな。」

と、ガラにもなく思って、俺は眼鏡をあげながら、練習に戻った。







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みなさんお久しぶりです。
おそらく1年近くぶりですかね。

はい、待たせすぎですねすいません(・ω・`)

とりあえず、リクエストを消化せねば!
ということで、あんじー様リクエストの黒日です。

…黒日?かな(・ω・`)
あんまり甘くもないし…ほんとすいません!

これから少しずつ更新していきますので、これからもよろしくお願いします。
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