三文字で伝わる気持ち





5月4日、今日は私にとっては特別な日。

だって私の誕生日だもん!



なのに…朝から私を祝ってくれたのは、家族と友達、それから赤司君ときーちゃん、ムッ君だけ…。

元々大ちゃんには期待して無かったし、みどりんはそんなキャラじゃ無いから良いんだけど…。


「…どうしてテツ君は何も言ってくれないのかなぁ…。」


そう、私の想い人…テツ君からまだ何も言って貰えてないの!


「ねぇきーちゃんどう思う?!」

「いや…どうって言われても困るんスけど…。」

「テツ君、私の誕生日知らないのかなぁ…。」

「…黒子っちに直接聞けば良いじゃないッスか。」

「それで知らなかったです、おめでとうございます。なんて言われたら立ち直れないし…。」


本当に…テツ君、私の誕生日知らないのかな…。















そして、放課後。

とうとうテツ君からは何も言って貰えてないままで…少し溜め息を吐きながら、仕方無く帰る準備をしてたら…。


「桃井さん、ちょっと良いですか?」
「…テツ君?!」

「はい、あの…遅くなったんですが、これどうぞ。」


………これって…アイスの棒…………って、まさか!!!

テツ君から貰ったアイスの棒をひっくり返すと、そこには確かに『当たり』の文字が…。


「…テツ君…。」

「お誕生日おめでとうございます、桃井さん。
本当はそんなものじゃなくて、ちゃんとしたプレゼントをあげるべきなんでしょうけど、先週新しいバッシュを買ってしまって…。

すいません、またちゃんとしたプレゼントを渡します。」

「…ううん、要らないよ。テツ君。」

「…え、でも…。」


だって…だってね…!


「ありがとう、テツ君!
私はその気持ちだけで嬉しい!」


アイスの当たり棒は、『当たり』の三文字は。

いつだって、私とテツ君を繋げてくれてるものだから!





テツ君の優しさを、一番に伝えてくれるものだから!


「…良かったです、そんなもので喜んで貰えて…。」

「そんなものじゃないよ、これはね…。」

「………?」















私とテツ君の、気持ちの架け橋になるんだから!



―――――――――――

良かった間に合った!
桃井ちゃんハピバァァァァ!


てかなんだよこのグダグダ…orz

桃井ちゃんがバカの子に…当たり棒が心の架け橋て。



愛だけは籠めてます!
これからもいちゃらぶすれば良いよ!←


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