毒入りスープ〜序章〜


「ここは…どこでしょう…?」

ある合宿の夜、黒子は突然目を覚ました。 目を覚ますとそこは、壁も床もコンクリートで出来た四方に扉のある正方形の部屋。丸腰で、着ている衣類は全て白いローブのようなぼろきれで、他には何もない。 財布やケータイなどもなかった。 天井の薄暗い豆電球だけが部屋を照らし、真ん中には古い木製の長机と椅子が一つある。 更に机の上には木製の器に入った、赤い無臭のスープが一つ。 そして椅子の上には、古い紙切れが二つ落ちていた。

「なんでしょうこの紙は」

内容を見てみると


『帰りたいなら 一時間以内に 毒入りスープを飲め。 飲むまでは君じゃあここから出られない。 一時間以内に飲めなかったらお迎えが来るぞ』


「…!これは一体…」

紙に書かれたことに驚きを隠せない。
とにかくもう一枚を確認しようとまだみていないもう一枚を手に取った。
それはこの部屋の地図のようで、最初の部屋は『スープの部屋』、北の部屋は『調理室』、南の部屋は『礼拝室』、西の部屋は『書物庫』、東の部屋は『下僕の部屋』 と記されていた。

「ということはここはスープの部屋ということですか…おや、後ろにも何か書いてますね


紙の裏にも文字が記されていると気付き、裏返したとたんさらに驚愕した。


『暖かい人間の血のスープ冷めない内に召し上がれ』


「なっ…まさかこのスープの中身は人の血でできてるというんですか…?!」




To be continued…




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