辞書にのらない

chapter 01

ここは楽園であるために
まだらな支配とかん違い
ふやけるまでが夜だから
同じ春を踏む
色も形も声も匂いも
like heaven
出来損ないの感傷
ここはこんなに寒いから new

chapter 02

やさしさと欺瞞の天秤
あいをまぜていたいのだろう
後ろめたさに似た安堵
どしゃぶりの真ん中で
君が傷口に沁みる

chapter 03

夏を齧る

昨日も今日も明日も続く二人の暮らし