A capricious radio will send [word of love to you].
「あのね」
君と始めて会った時のことなんかね、オレの自分の事で手一杯の脳味噌は覚えててくれないんだ。
ただね、1つね、刻まれているのはね、君の眩しいばかりの純粋な優しさだったんだよ。
汚れたオレにはなくって、道化気取ったオレのは偽物偽証的偽善的で、でも君の本当の温かさは、作り物の心に確かに届いたんだよ。
だけれどね、オレの心の奥底はね、氷河期時代から冷え切っていてね――――――届いても。
何も感じられない程にね。
それで君を泣かせてしまって、今まで不必要だと思って割り切っていた感情が無いせいで、君を苦しませて大事な記憶までもぎとって奪っていったんだ。
嫌だ嫌だ、嫌だよ。そんなのはオレだけでいいのに、本能のせいになんてしてしまって。
恨んだよ、呪ったよ、愚かすぎる3度目をやらかした己を。
その後世界は反転して、何にもなくなったオレの代わりに、君は全てを思い出してくれて。
待って待って待って、辛抱強くオレをまた作ってくれたよ。
生まれた時から歪だった、16年で不完全になった、そんなオレをもう一回もう一回と望んで望んで。
思い出したら君を好きになってた、なんて信じてくれてありがとう。
新しいピースの調子はどうやら順調です。
今までオレの全部を君が作ってくれたなら、ほら今度はさ今度はさ、オレが君を作っていく番でしょ?
でもオレの手はとても不器用で、何かを作るのには長けていなくて、だから君もほんの少しだけ力を貸してほしい―――――なんて思ってみたりしてオレって馬鹿だよね。
ずっと隣にいたいんだ、抱きしめたいんだ寄り添いたいんだ、好き好きって100万回君が言うなら、オレは同じ100万回の大好きと。
「愛しているよ、doll」
一億万回分の愛を一言に乗せようか。
―――――――――――――――――――――――――――――
っていうかこれ持って帰ってよかったっけ?(最低零真蛍鬼様より戴きました誕生日プレゼント道化ろりうひゃぁぁぁい
僕の生活はどうやらあと1年安泰の模様です。
再度言いますが
道化ろりは是非ハッピーエンドでお願いします幸せであってくれれば僕はそれで満足だ。
零真蛍鬼様有難う御座いました!
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[mokuji]
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