叫んでも堕ちてく



"裕太とヤれ"

赤澤の言うことをそのまま聞くほどそこまで馬鹿じゃない。

あのとき赤澤は写真を撮っていなかった。
つまり、あたしは脅される要素を持っていない。





そう思ってた…


「な、に これ、」

目の前の掲示板にはいつもだったら諸連絡が張り出されているはずのそこには、

寝ているあたしが霰もない格好をしている写真が張られていた。


「よお、苗字。どうだ、よく撮れてるだろ?」

「いつの間に撮ったのよ、」

「いやぁ、な、処女膜破れたばったりのマンコにバイブ突っ込まれて
更には男のザーメンぶっかけられてる格好を写真に納めないなんて馬鹿はいないだろ」


「裕太君とするって言っ「俺がお前の言う事信じると思うか?だとしたら苗字は本物の馬鹿だな!」


そう、あたしは本物の馬鹿。
あたしも赤澤の言う事を信じないべきだった。

でもそんな後悔をしてる暇はない。はやく写真を剥がさないと…

「お前の大好きなはじめちゃんは朝早く来て、その写真を見て呆然としていたぞ」


「最低」

そう言って、はじめちゃんの所へ急いだ。

「はじめちゃんっ!!」


クラスの人達があたしをジロジロ見てくる。
この人達も写真見たのかな。

「名前…」

怪訝した顔。話しかけるなって顔。それだけで涙が出そうになった。


「はじめちゃ、あのね、」「ちょっとこっちに来なさい」

怪訝した顔のはじめちゃんに連れて来られたのは屋上。








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