「じゃあ次は何しようか」
肌に息がかかる程の位置で喋られ、そのかすかな刺激にも体が反応して、勝手に腰が逃げる。
“ちゃんと言葉にする”を彼も実行するし俺に協力もすると言った。
そしてその結果がこれだ。
何も言ってないのになんでそんなに解るんだろう。
喋らないでいるというより、むしろ言葉にならない程に良い。
それが彼との通常時の情事だ。
なのに今日はどこを触るにも俺の意見を聞いてくる。
宣言した直後だけど、これは黙るしかないだろう。
「いう事聞けない子にはおしおきだね」
それはもう、楽しそうに。
笑う彼を見て、新たな一面を知った気がした。
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