小鳥と私
【俺とお前と小鳥】
『小鳥ってさ、いいよね』
「いきなりなんだ?」
空を見つめていた瞳が俺を映す
その動作一つにさえ見入ってしまう
『だって小鳥って気持ち良さそうに空を飛ぶから』
そう言って名前は華奢な両手を広げる
「オマエは子供か」
『ひっどーい、純粋って言ってよね』
「…どんだけ手ぇ広げても名前は飛べるわけないだろ」
『はっきり言わないでよ(拗)』
事実を告げると
お前は拗ねたような態度を取って背中を向けるから
次の言葉を一生懸命探す
ホント、らしくないな
「でも名前は走れるじゃねーか。あいつらは飛べても俺らみたいに速く走れないだろ」
『たしかに…でも小鳥は可愛い声で鳴けるじゃん。やっぱ小鳥が羨ましいよ』
「バカかお前。鳥は喋れないだろ、それでも羨ましいか?」
『うっ…それは』
「喋れるほうがいいだろ普通」
『そうだね。喋れないとユウに好きって言えないしね(ニコッ)』
「はぁっ!?いきなり何言ってんだよ!!//」
『(クスッ)動揺し過ぎ。
でもユウが小鳥でも私は好きだよ』
「やっぱバカだな(呆)」
『も〜!!バカ、バカってひどい(泣)』
「俺が鳥だったらお前を守れないだろ??」
そう言って抱き寄せると名前の顔が赤く染まるのがわかる
『///。…じゃあこれからも守ってね?』
「お、おう///」
−−−−−−−−−−
金子ミスズさんの詩をモチーフに…
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