朝日と空と夢






『起きて下さい。朝ですよ』

眩しい光の中に見たお前の姿があまりにはかなくて、思わず抱き寄せた
壊れて仕舞わぬように出来る限り優しく


『Σなっ…ちょ土方さん!?まだ寝ぼけてますか?』

ヒメコは屯所で女中いとして働いているもとは身寄りがなく行き倒れていたのを俺が拾って来た妹のような存在
……だった。

『どうしたんですか?朝ご飯冷めちゃいますよ』

今は、その唇を奪いたい。


お前にとって俺は兄のような存在だろう
一度築き上げた関係は簡単に壊せねぇ

「お前が来てからこのだだっ広い空みたいな孤独感が埋まった。ありがとよ」

こんな遠回しな台詞で俺はお前の心の内を探る。とんだ意気地無しだろ?

『私も此処に来て…
…いや土方さんに出会ってから空が綺麗に見えるようになりました』


ハッ…
こんな宇宙戦だらけの空が綺麗ってよ
期待するじゃねーか

「じゃあこれからもずっと俺の側にいりゃあ綺麗な空がいつでも拝めるだろ」


クソッ.....
何言ってんだ俺ァ


『あの…勝手に良い方に解釈しちゃってもいいですか』

「何をだよ?」

『今の、私にはプロポーズに聞こえたんですが///…違いました?』

「プロポーズだったら?」

『夢を見てるみたいです』

「夢じゃねーよ」


(よく言えまさァあんな恥ずかしい台詞…ククッ腹が裂けそうでィ)
(総悟ォォ!!!てめ何勝手に人の部屋入って来てんだよ(怒)!!!)










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