SとSは案外甘くなる
たかが菓子一つ渡すたけ。
なのに何緊張してるんでィ、俺は。
『何してんの?』
「寝てるんでさァ」
『人んちの前でですか?』
「ヒメコこそ何処行ってたんですかィ?」
『銀ちゃんのとこ』
俺がどんな気持ちで此処で待ってたかも知らずあんたは旦那と楽しくお喋りですかィ
「じゃ俺は見回りがあるんで行きますぜ」
『えっ、総悟っ!…今日は…』
「今日がどうしやしたんです?」
本当は素直に渡してあんたの笑顔が見たいんですぜ?
俺は何時からこんな意気地無しになっちまったんでさァ…
『怒ってるの?…わっ…私は好きだから…銀ちゃんよりも、土方さんよりも、世界で一番総悟が好きだから!…だから…///』
きっとヒメコと出会ってからだ
あんたの前じゃ余裕がなくなるんでさァ
「///…コレ!…来年もチョコ期待してやすぜ」
『ありがとうvV総悟には一生本命チョコあげるから(ニコッ)』
「///…そんなこと言われたらイジメたくなりやす(妖笑)」
あんたの無意識の発言一つ一つが俺から余裕を奪っていく
『ちょっ!?サド王子が降臨してるよォ!!!』
これは照れ隠し。
姫は気ずかないだろうがねェ
ちゅっ
「姫が可愛い過ぎるから悪いんでさァ///」
『///…総悟こそ…格好良すぎるから…でもキスは頬っぺじゃなくて口だよ(妖笑)』
…ヒメコにもサドスティック星の血がながれてらァ
、
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