紳士の仮面は脆い




今日はホワイトデー!!
なんと…柳生君と遊園地へデートに来ています!

「高橋さん、今日は楽しんで下さいね」

『はい♪』

この敬語の堅苦しい会話
これでも私達カップルです!!!

私の彼氏の柳生君は凄く優しい紳士な人なんですが…
私的にはもっといちゃいちゃしたい訳で
色々と試みてはいるんだけど


コツン

『(手がぶつかった!手繋げるかな)』


あれ?
今、軽くかわされました?

じゃあ腕組んでやる
えいっ!!


スッ

「何か飲み物を買って来ます。飲みたいものは有りますか?」


逃げられた…

何故かいつも逃げられるんです(暗)

でも今日こそは…キス///を…!!!!



「高橋さん?大丈夫ですか?」

『…はい』


あれから約5時間…
アトラクションをほぼ制覇し日が落ち始め

今だに手すら繋げてません(泣)


「そろそろ日も落ちてきましたし帰りましょうか」

『あのっ最後に…観覧車に乗りたいです』

「観覧車ですか?」

『はい!!夜になるとライトアップされて景色が凄くキレイだそうです』

これが最後のチャンス
観覧車の中なら逃げれない(ニヤッ)


「わかりました」

『やったvV』






「足元に気をつけて下さい」

『有難う♪』



よし!!
隣の席は確保。此処までは順調☆


手まであと10p

5p

4p

3p


「高橋さん、近いです。少々離れt…」

ポト

ポト

大粒の涙が流れ落ちる

『ねぇ、柳生君は私のこと嫌い?気付いてるよ柳生君が私を避けてるの』

本当は嫌われてるんじゃないかって、ずっと考えてた

でも怖くて真実を知ろうとしなかっただけ

『私は柳生君が大好きだよ』

「ワタシは…」



ガタッ


『…ん…う…///』


「すっすいません///」


キス…!?
てか押し倒された!!!!

『なんで…』

「高橋さんが可愛すぎるから、ワタシは何をしてしまうか自分でもわかりませんでした」

『だから避けてたの?』

「はい、なのに高橋さんは…(苦笑)」

『よかった。嫌われてたんじゃないんだ』

「ワタシは高橋さんが大好きですよ(微笑)」





END


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