my worldからの脱出
｢高橋さん､今から遊びに行かない?｣
『今からですか?』
｢今日はﾎﾜｲﾄﾃﾞｰだしね｣
『本当ですか!?それってﾃﾞｰﾄですよね』
｢もちろん(微笑)｣
不二先輩はｶｯｺ良くて優しくて女子生徒から絶大の人気を誇る先輩
そんな不二先輩とﾃﾞｰﾄ出来るなんて!!!
『何処に連れて行ってくれるんですか?』
｢そうだね…どこか行きたいところある?｣
『…ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞに付き合って下さい!!!』
｢うん､じゃあ行こうか｣
『はいっvV』
不二先輩と並んで歩いてるなんて!!
まるで付き合ってるみたいvV
なんだか女の子の視線が痛いけど…
｢…高橋さん?｣
『へ?…あっ､はい!!』
｢ｸｽｯ 何か考えごと?｣
『新しい服を買おうか迷ってて…ははは』
危ない､うっかり自分の世界に浸ってしまった;
『不二先輩も一緒に選んでくれますか?』
｢僕でよければ｡女の子の服にはあんまり詳しくないんだけどね｣
やった!!
不二先輩に選んで貰った服でもっと不二先輩好みの女の子になって
そのあかつきには…
｢…高橋さん?お店は此処でいいんだよね?｣
『…っはい』
いけない､また自分の世界に;
『不二先輩!!これとこっちのｽｶｰﾄ､どっちが似合いますか?』
｢こっちのｽｶｰﾄの方が似合ってるんじゃないかな｣
『そうですか♪でも少し短いですね…』
｢僕は好きだよ｡高橋さんの足｣
『なっ///…』
｢色はそうだね…白なんてどう?優しい高橋さんのｲﾒｰｼﾞにﾋﾟｯﾀﾘだと思うんだけど｣
『///…不二先輩は女の子の喜ぶ台詞をｽﾗｽﾗ言えて凄いです｡ﾓﾃる理由がわかった気がします』
｢…僕は正直に思ったことを言ってるだけだよ…｣
あれ?…
不二先輩機嫌悪い?
私なにかした?!
『…すいません｡なんかﾏｽﾞｲこと言いましたか?』
｢はぁ…(溜息)高橋さんは気付きそうにないからﾊｯｷﾘ言うね｣
どうしよう…
何だろう?嫌われてるのかな
｢あんな恥ずかしい台詞､ヒメコにしか言わないんだけど｣
『えっ??名前…』
｢好きだよ､ヒメコ｣
『///(驚)』
、
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