Routeセバス
「坊ちゃん、本日3月14日は何の日かご存知ですか?」
「わかっている」
寝室には、我が主シエル様。そして、執事のセバスチャンさん。
2人ともごく普通の会話を交わしているのに…なんですか!?この重々しい空気。
うかつに部屋に入れないじゃないですか!
今は大人しく帰るとしますか…
ガシャ
「誰です?」
しまった!!立ち聞きしてたのバレましたよね?確実に。
『すっすいません!モーニングティーをお持ちしたのですが、お取り混み中のようだったので…』
「ずっと、そこに立っていたんですか?」
『いや…まあ10分ほど…』
「せっかくの紅茶が冷めてしまっていますね。入れ直して参ります」
「ああ」
「ヒメコにも手伝ってもらいますよ」
『はいっ』
「では、少々お待ち下さい(妖笑)」
私は、セバスチャンさんと部屋を後にした
その時の背中に突き刺さるような視線に姫は気ずいていない…
「ヒメコ、今日は何の日か知っていますか?」
『ホワイトデーですよね?』
「そうです。ヒメコには美味しいチョコを頂いたので、何かお返しをしなくてはいけませんね」
『そっそんな、気を使わないで下s
ガタッ
きゃあっ!』
「大丈夫ですか。階段は足元に注意して下さいね」
『すいません…///』
ちょっ!今の体制やばくない!?
セバスチャンさんの胸板が///
事故にしても、これってれっきとしたハグですよね?
「どうかしましたか?」
『いえっありがとうございます///(赤面)』
「クスッ、執事たるものレディーを助けられなくてどうします」
れっレディー!!?
初めて言われた。
「それで何か欲しいものはありますか?」
『もう満足です』
「?」
新しい恋の始まりを頂きましたから
明日から楽しくなりそうです♪
(おい、いつまで抱き合っているんだ)
(おや、坊ちゃん盗み見とは感心しませんね)
、
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