オリタツ

黒い翼が近付く
警戒しながら一番近くのビルに降り立つ

ドラゴンは鉄塔近くに居座り動かない



目を凝らしよく見ると
動かないわけじゃなく
誰かと話しているようだ

頭から黒いフードのマントを被り白い模様が入っている
風がその瞬間
フードをめくりあげる

ドキッ
心臓が脈打つ音がした

あれって 蓮野じゃね…?

…?新葉どうした固って
いや固るだろ だって蓮野先生あんな所で何…


その言葉を言い終える前に
顔の横にもう一つの気配を感じた

何してたと思う?


ビクッ
体の温度が下がる
自分達の真横には不思議なマントを着た小柄な蓮野先生が浮いていた

あ あドラゴンを追って…
突然の事過ぎて気が動転したのか俺の声が震えた

すっと
蓮野先生がビル上に足を下ろす

そっか
見えているんだ
二人とも?



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