カンゼン

雛華志さんが完全に魔物に飲み込まれた
黒いもやは確実に目で見える物体になった

黒いドラゴン…

ブォオオ雄叫びを上げて勢いよく紫色の煙を出した

「…!!小波まずい毒だ」
俺は出来るだけ硬くて密度の濃い防御魔法を発動させた

「すぐに消す」
体勢を整えた小波は召喚獣を出した
「新葉一瞬息止めて」
「え!?ああ」
さあああと赤い花びらがざわつき
球体状の俺の防御魔法の中は瞬時に花びらに埋め尽くされた

「吹き飛ばせ!!」

その言葉と共に勢いよく魔法と花びらが飛び出す

「すげぇ相乗魔法…」

俺の防御魔法は内側からの攻撃に弱い
魔法は破壊された時そのエネルギーによって風に変わる

そんな事を思った

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