「うっ、きゃあ!!」

 厨房に私の情けない甲高い声が響いた。
 しかもその声を聞きつけたリュオ君が厨房に入ると、彼は凄く呆れた顔で私を見下ろす。
 まぁね、どうやったらクリームを頭から被れるのか自分でも不思議ですよ。呆れたければ呆れれば良いじゃないですか。

「一応聞くけど、何をしてるんだ?」

「足を滑らせて、手に持ってたボウルに入ったクリームを頭から被りました」

 私の台詞を聞いて彼は「これが年上とかあり得ねぇ」とか思ってるような顔をする。
 色々と言いたい事を飲み込みました、と言った様子でリュオ君は床で転がる私に目線を合わせる様にしゃがむ。
 会った時はマシンガンの様に罵倒してきたのに、大人になったよね。それか私に慣れたのかな?

「……美味いか?」

「我ながら上出来かも……」

 はぁ、折角シュークリームを作ろうと思ってたのに、普通ありえないよね。
 クリームは作り直し確定だし、そもそも先ず着替えたい。お風呂も入りたい。

「怪我はないな?」

「怪我はないけど……」

 仕方ねぇな、とボヤいて私の腕を引っ張って、リュオ君はそのまま私を抱き上げる。

「ちょ! 良いよ! これくらいいつもの事だから平気だし」

「……なら学習能力を付けて繰り返さないようにしろよ」

「ハイ」

 真っ向から正論を言うのはやめて欲しいっていうか。
 彼の腕の中でぐうの音も出ずに黙り込む。リュオ君は仕方なさそうだけど、それでも優しい笑顔を浮かべて私を見てる。

「ごめんね、リュオ君。いつも迷惑かけて……」

「……別に、迷惑だと思ってねぇよ。ただ……」

「……ただ?」

「まぁいい。俺が気を付ければ良いし」

「何を?」

 その後リュオ君が黙り込むから怒っているのか不安に思ってると、何故かお風呂場じゃなくてリュオ君の部屋に着いた。
 なんで?って見上げるけど何も教えて貰えない。

「ねぇ、リュオ君?」

 彼の腕の中に居るから私はただ、身を任せるしかない。だから困っているとリュオ君が私の額についたクリームを舐めとった。

「なぁ!? なにすんの!?」

「クリームが勿体ないし……まぁ、せっかくだし」

「せっかくってなに!?」

 あれ?最近リュオ君なんか変なスイッチが押される事増えたよね?なんで?
 悪人の笑い方をするリュオ君に私は全身を凍らせて、何が悪かったのか色々と振り返って反省をしたけど、私の可愛いお頭じゃなにも解らなかった。



うふふ(・∀・)
多分これは色々と一線越えてる2人のつもり。

つまり本番書くときにただ単にイチャイチャコースにも出来るし、とっても特殊なクリームプレイにも移行できるようにしといた。

いつだって卑怯の名のもとに生きてます。

(・∀・)b

じゃあ、そろそろ遅番の準備行ってきます!!