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静かすぎて不自然な廊下を歩いて、アイカの部屋に辿り着くと既にみんなが揃っていた

ミルカ「遅いぞ、迎えに行こうかと思っちまったじゃないか」

サキ「いや、まだ集合まで時間があるし」

シオン「ミルカちゃん、落ち着いて…」

ミルカ「あーあー…何はともあれ、全員揃ったな」

アイカ「……」

…アイカ?

ルミナ「起きろ」

『ベシッ』

ルミナがどこからか取り出したハリセンでアイカを叩いた
てか、この状況で寝るとか…

アイカ「ん、集まったー?
って、演劇の小道具!?」

ルミナがアイカにハリセンを返した
ちなみに部屋は散らかってて、そこに落ちてたのを拾ったらしい

ミルカ「とっくに集まってるし…まったく…
よし、始めるぞ」

とっくに…ってわけじゃないだろ…
っていうのは黙っておく

ルミナ「でも、始めるって何を?」

サキ「うん、1番の問題それな」

ミルカ「決まってるだろ!?
脱出するんだ!!!」

…馬鹿か

シオン「…大人しく待機しておけば、捜索が動くんじゃないですか?」

うん、アタシもそう思う

ミルカ「は?…先生たちが既に全員殺されてるんだぞ!?
普通じゃないだろ!?」

……は?
何?その情報…?

ルミナ「ねぇ、それの情報ってどこから…」

アタシの思った事をルミナが代弁してくれた

ミルカ「は!?お前ら見てないのかよ?これだ、これ」

ミルカは端末を取り出すと映像のようなものを流しだした
映像はどこかの部屋…恐らく実験室のような場所を映し出していて、画面の端に【live】と書いてあることから現在の映像が映し出されている事がわかる
ミルカは画面の左端をタップする
すると、機械が動くような音を立てながら画面が動いていき、部屋の左の方が映し出された
皆は思わず息をのむ
画面に映し出されたのは、首が無造作に落ちて転がった先生たちの死体だったからだ


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