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リビングに戻ると、キドが朝食の準備をしていた
「カノー!
少し手伝ってくれ!」
キドは僕に気づくと、そう言った
「何をすればいいの?」
僕は手伝う
僕は何もできないから、せめてできることをしたい
「この皿を並べておいてくれないか?」
「了解〜」
僕は指示通りに皿を並べていく
『ガシャン…』
ああ、ダメだ…
いつも通りなのに…調子が出ない
僕は割れた皿を片付けようと、手でつかむ
「馬鹿っ、怪我するだろ!」
「平気だよ平気…っ」
痛っ…
「俺が片付ける
お前は外の風に当たってこい」
「いや、僕がやったことだし…」
「…これは命令だ」
……
「…わかった」
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