茜色の月に蝶は舞う
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「んっ…」
僕は伸びをした
いつも通りの朝だ
あんな夢もいつもの事
とりあえず、顔を洗うために洗面台に向かう
すると、キドとすれ違った
「キド、おはよー」
満面の笑み
ああ、また僕は誤魔化した
きっと、今の僕は本来酷い顔をしている
「ああ、おはよう」
キドは訝しげに目を細めた
キドの瞳には、真っ赤な目で笑ってる僕が映っていた
ごめんね、嘘をつきたいわけじゃないんだ
だから、ごめんね
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