昼下がりの午後、カウンターの端でコーヒーを飲んでいる時が、俺にとって一番の至福の時だ。
隠れ家のようなこの店も、どこかエキゾチックなマスターも、すべてがこの空間に溶け込んでいる。
俺はネクタイを緩めつつ椅子の背もたれに身体を全身全霊預けた。ピンッと張り詰めた背筋を崩せるのはここだけ。
「あれ、日吉?」
どきり、とした。
久しぶりに聞く懐かしい声に。
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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