「おーきーたーくーん」
「死になせぇ」
「第一声がそれですか!?」
「消えなせぇ」
「うぐ、めげないですよ!ワタシはアナタの傍から離れないですからね!」
快晴の青空が見える屋上に、アナタがいると思ったから授業中にも関わらず足を運んでみた。
そしたら案の定、愛しいアナタが居たからハイテンションで声かけた、そしたらまたまた案の定、アナタはワタシを邪険に扱うのです。
「アンタいい加減にウザ過ぎますぜィ」
「沖田くん沖田くん、今日は帰りどこ行きましょうか!」
「おい、こら、無視すんな。ってか行かねーよ。」
「あ!駅の近くに美味しいクレープ屋ができたらしいですよ!そこ行きましょう!」
「聞けよ。」
ルンルン気分で今日の帰りの予定を立てるワタシと裏腹に愛しのアナタはテンションが急降下気味で 「もー、まぢで逝ってくれ、あの世に還ってくれ」 なんて言われた。
あ、少し傷つきます。
「あー。ダルイ授業をサボって昼寝しようと思ったのにオマエの所為で台無しだ。どうしてくれるんでィ。」
「ワタシの一生をアナタに捧げて償います!」
「もー、死ねよ。この世から居なくなって下さい、お願い。」
そんなやり取りを繰り返していたら屋上のドアがバァンッと開いた。
開いたら開いたで、「 ミルクーっ!今日サボるたぁどういうことだコラァ!」 と叫ぶ銀髪頭が扉から出てきた。
「げ、やべ、今日テストとか言ってたっけ。」
「沖田ー!オマエもなに授業サボっちゃってんのオマエ今、数学だろー!ミルクー。オマエは今日、国語の補習だからな!たくよぉ、銀さん早く帰ってパフェ食べに行こうと思ってたのにオマエの所為でパァだよパァ!」
「黙れよ、エセ教師。ワタシ残らないからね、愛しの沖田くんと一緒に帰るんだから」
「帰らねぇよ」
ワタシの言葉を一刀両断して彼は逃げるように屋上を後にした。
「くそ、銀八の所為でいい雰囲気だったのが台無しになったじゃないか」
「いや、全然いい雰囲気じゃなかったろ。」
「とりあえず、ワタシ体調悪いから帰「居残り決定だからな。」
「チッ」