「…」

「何?そんな見つめられたら襲いたくなるんだけど?あ、もしかして誘ってる?」



「ち、違います!そ、そ、そうじゃなくて。お、折原さん、ど、退いて下さい、ドキドキしすぎて死にそうです」



そう言った顔が耳まで真っ赤な自分を折原さんは笑って見てるだけで退いてはくれなかった。



ちょ、ホント
この体勢はヤバいよ。
折原さんが近いよ、近すぎるよ。
ってかなんでこうなったんだろう?



「らぶちゃんが机の脚に躓いて転けそうだったのを助けようとしたら俺まで躓いちゃったから?」

「あぁ!そうでした!って!人の心の声を聞かないでください!」

「心の声って口に出して言うものなの?」

「!?…そ、それより!折原さん!退いてください!って言うか、あの平和島さんから逃げれるほどの身体能力の持ち主がなんでワタシと一緒に躓いちゃうんですか!?おかしいですよ!」

「だってワザとだし。」



ですよね!



って!
なんですと!?



「な、何故…?」

「らぶちゃんを押し倒してみたかったのと、反応を見てみたかったのと、って言うか好奇心。」



わぁ。
なんとも、折原さんらしい答え。



「…そ、そろそろ退いてはくれませんか?」

「なんで?」

「い、いやぁ…もうホントにドキドキしすぎてヤバいんで…」

「俺としてはこのままヤッテしまおうか、って感じなんだけど。」

「!?か、勘弁してください!心臓破裂します!」



あぁ、それも面白いね
(さぁ、破裂させてみようか)
(ひ、酷いです)







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